Origin
小頓別駅前の旅館~その成り立ち
大正3(1914)年、音威子府より天北峠を越え小頓別まで鉄道が延伸されましたが(国鉄宗谷線、後に天北線と改称)、東側の和館は大正3年(1914)頃に建設され、駅前の旅館として繁盛していました。小頓別地区は林業が盛んであり、木材を買い付けに来た材木商たちでにぎわったようです。
大正3(1914)年、音威子府より天北峠を越え小頓別まで鉄道が延伸されましたが(国鉄宗谷線、後に天北線と改称)、東側の和館は大正3年(1914)頃に建設され、駅前の旅館として繁盛していました。小頓別地区は林業が盛んであり、木材を買い付けに来た材木商たちでにぎわったようです。
Inherit
「菅井旅館」から「丹波屋旅館」へ
経営者の変更に伴い、「丹波屋旅館」と改称して経営を続けてました。丹波屋旅館はその後、経営者が変わりつつも存続しましたが、平成元(1989)年、JR天北線が廃止されたその年に、旅館としての役割を終え、個人宅として引き継がれました。
平成12年(2000)、旧丹波屋旅館は国登録有形文化財に登録されました。
和館部分と洋館部分が別々に登録されていますが、両者は内部でつながっています。特に特徴的なのは洋館部分です。外見上は二階建ての建築物ですが、その上に「三階」ともいうべき小屋裏部屋があります。脇に小部屋を持つこの部屋は、右の写真にあるような特徴的なデザインを有しており、一説には、皇族の方のご宿泊のために設えられたという逸話もあります。洋館の腰折れ屋根、外部に飾りの付いた観音開きの扉を持つ上げ下げ窓など、誰がどのうような意図で設計したのか、不明な点が多くあります。
History
小頓別・旧丹波屋旅館の略歴
– 1911年(明治44年)
小頓別・秋田地区へ入植始まる
– 1914年(大正3年)
旧天北線「小頓別駅」完成(11月)
駅の開業にあわせ「旧丹波屋旅館・和館」完成
※当時は「松尾旅館 小頓別支店」として開業
– 1916年(大正5年)
旧天北線「中頓別駅」完成
経営者変更に伴い「菅井旅館」となる ※推定
– 1928年(昭和3年)頃
「旧丹波屋旅館・洋館」完成 ※当時は「菅井旅館」
– 1929年(昭和4年)
歌登町営軌道開通(昭和46年5月29日廃線)
– 1968年(昭和43年)
経営者変更に伴い「丹波屋旅館」に旅館名を変更
– 1971年(昭和46年)
歌登町営軌道廃線(5月29日)
– 1989年(平成元年)
旧天北線廃線(4月1日)に伴い、旅館としての営業を終了、個人宅(岡崎様宅)として引き継がれる
– 1993年(平成4年)
小頓別小中学校で山村留学制度を開始
– 2000年(平成12年)
国有形文化財登録(登録年月日:平成12年2月15日)
– 2009年(平成21年)
小頓別小中学校廃校
– 2013年(平成25年)
「旧丹波屋旅館 保存会」発足(5月)
– 2020年(令和2年)
「NPO法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト」発足(8月)、現在に至る
Established
NPO法人の設立
近年個人宅としての使用も限界をむかえ、建物の解体も囁かれ始めるなか、平成25(2013)年地元の有志による「旧丹波屋旅館保存会」を経て、令和2年8月、今後の本格的な建物の保存活用を進めるため、「NPO法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト」の設立に至りました。人々に愛され、幾多の時代を乗り越えてきたこの建物を、地域の顔として、学習・観光の場として、地域貢献に資することを目指し建物の保存活用を探り、道北に残る数少ない歴史的建築遺産として、 後世に受け継いでいければと考えております。
今後の活動にあたり
今後保存活用活動を行うためには、建物の維持管理費、NPO法人の運営費などの費用がかかります。それらの費用は、会員の皆様の会費及び寄付金で賄われます。本会の趣旨にご賛同いただき、入会をご希望の方、またはご寄付をいただける方を募集しております。皆様のご参加、ご支援をお願いいたします。
入会のご案内・ご寄付のお願い
本会の趣旨にご賛同いただき入会をご希望の方は、会員種別を選び、下記申込書にある必要事項をご記入の上、Eメール・郵送・FAXにてお申込みください。また、ご寄付いただける方も同様です。その後、会費・寄付金の送金手続きをお願いいたします。
正会員 | 本法人の目的に賛同して入会いただく個人。 法人運営に関わる会合(総会等)のご案内を始め、活動に関する各種ご案内をお送りします。 |
入会金 1,000円 年会費 5,000円 |
賛助個人 会員 |
本法人の目的に賛同し事業を賛助するために入会いただく個人。 会報誌及びイベント等のご案内をお送りします。 |
入会金 なし 年会費 5,000円 |
賛助団体 会員 |
本法人の目的に賛同し事業を賛助するために入会いただく団体。 会報誌及びイベント等のご案内をお送りします。 |
入会金 なし 年会費 10,000円 (一口以上) |
ご寄付 | 本法人の目的に賛同しご寄付いただける個人・団体。 会報誌及びイベント等のご案内をお送りします。 |
制限 なし |
会費及び寄付金の送金については、下記金融機関3つの内から、いずれかをご利用ください。
1 | 金融機関名:ゆうちょ銀行(金融機関コード:9900) 店名:九七八(キュウナナハチ) 店 店番:978 預金種別:普通 口座番号:1674628 口座名義:特定非営利活動法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト |
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2 | 金融機関名:稚内信用金庫(金融機関コード:1021) 店名:中頓別支店 店番:008 預金種別:普通 口座番号:1010693 口座名義:特定非営利活動法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト 理事 星川三喜男 |
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3 | 金融機関名:東宗谷農協(金融機関コード:3259) 店名:中頓別支所 店番:003 預金種別:普通・一般 口座番号:0015325 口座名義:特定非営利活動法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト 理事 星川三喜男 |
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会員入会・ご寄付をしてくださる方は、下記のフォームにてお申し込みください。
Contact
お問い合わせ
Tel&Fax:
01634-7-8423 (星川)
または TEL&FAX:011-557-7557 (アーカイヴ内)
〒098-5102
北海道枝幸郡中頓別町字小頓別91番地1
NPO法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト
事務局(杉山・藤田)
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